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秋の「後援力アップ講座」 第一回開催レポート

概要

【日時】2021年10月10日(月)10〜12時

【講師】北原まどかさん 

編集者・ライター・NPO法人森ノオト理事長 http://morinooto.jp/

幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て森ノオトを創刊。エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森 ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。

【参加費】1,000円

【開催方法】オンライン開催(Zoom利用)

【参加者】20名(録画視聴を含む)

【協力】神奈川県住宅供給公社
【助成】パルシステム市民活動助成補助金・よこはまふれあい助成金

講座開催レポート

秋の「後援力アップ講座」の第一回は、編集者・ライターでもあり、ウェブメディア『森ノオト』を運営する北原まどかさんによる「プレスリリースの書き方」講座です。NPOやフリーランスで活動している方、そしてライフデザインラボも参画する12月の寄付月間イベント関係者などが、ともに学びました。

講師の北原さんは、日ごろから運営団体の「プレスリリースを書く側」でもあり、「プレスリリースを受け取る側」でもあるという2つの顔を持っています。

「プレスリリースは、メディアへのラブレター」

数多届く中から、こちらの送ったプレスリリースを手に取ってもらうには、どうしたらいいのでしょうか?

担当者がメディアに掲載する価値があると判断してもらう場面を想像するのが大事なのだそうです。

相手がどんなに大きなメディアだとしても、受け取るのは「人」なので、その人の体温が思わずあがる、感情が動くような、ラブレターを書くつもりでプレスリリースを書くのだと言います。

『広報に近道なし』と語る北原さん。プレスリリースを「出すまで」と「出した後」のフローを俯瞰して、プレスリリースを送る相手をよく観察する、「何のために何を伝えたいのか?」を明文化する・・・送った後には必ず電話をする・・・など、細かなステップを説明くださいました。

随所から、熱意や誠意が伝わるための準備や工夫を惜しまない姿勢が伝わってきます。こうして綿密に立てられた、一貫性のある広報プランがあってこそ、プレスリリースが実際の威力を発揮するのだということを学べました。

この講義をうけるまでは、「メディアに掲載されれば波及効果は大きいものの、自分の活動がそうしたメディアに取材をされるなんて考えたことがなかったな」、「そうは言ってもハードルが高いな」と思っていた参加者も、この講座で「このステップを踏めば取材をうけるチャンスを自分から作っていけそうだ」という手応えを感じられたようです。また、既にプレスリリースを活用している方は、より結果につながるアプローチを学べたのではないでしょうか。

プレスリリース作成のためのワーク&コンサル

後半はワークショップです。各参加者がプレスリリースを書く準備を整えます。

「どのメディアにプレスリリースを出したいのか?」「活動の適時性や希少性は何か?」「取材によって期待する効果は?」などの幾つかの問いに答えながら、発表をしました。

それに対して、まるで千本ノックのようにコンサルティングをする北原さん。プレスリリースを書く側・受け取る側の双方を長らく経験してきただけあって、淀みなく的確なアドバイスを一人一人に対してしていきます。

このやりとりのなかで、参加者の方々は、「事業そのものの本質的な価値」を発見したり、「訴求力のより高いキーワード」に出会えたり、「社会的信頼の高め方」に気がついたり、今後のビジョンがより拓けたりと、多くのインスピレーションを得たのではないでしょうか。

参加者の中には、「(プレスリリースの送付候補となる)メディアをあまり知らないでの・・・」という声も多くありました。プレスリリースを実際に書くということが身近に思えていなかった方も多くいたと思います。

SNSが普及した社会だからこそ、既存のメディアに取材してもらおうという動機は一見減ったのかもしれません。しかし、それでも従来からあるメディアの取材力・訴求力・社会的信頼を味方につけることは、事業の大きな後押しになります。

北原さんの言う「メディアがメディアを呼ぶ状態」をつくって、大切にしていらっしゃる事業や活動の追い風にしていくための一歩を踏み出すきっかけに、この講座がなったといいなと思います。

『プレスリリースが奏功して、メディア掲載されました!』という嬉しいお知らせ、待ってます!

参加してくださった方々の声

  • お話の内容がとても具体的で参考になりました。ただ「プレスリリースとはこう書く」というのではなく、発行しようとするその団体や個人の広報のあり方など、どう考えていけばいいのかがわかりやすかったです。また、個々へのアドバイスの時間が大変貴重だと思いました。ありがとうございました。
  • 自分のこととなると、「どうアプローチすればよいのか?」でフリーズしてしまう&後回しにしてしまいがちなので、ワークで書き出すところまでいけてとても嬉しいです。フィードバックで頂いた「数字を入れる」も、大変参考になりました。めでたく取材につながりましたら、ご報告させていただきますね。

※後日視聴も受け付けています。