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二宮団地は里山散歩が叶う暮らし(「里山探索〜二宮団地から小田原小竹」へ参加しました 2024年10月6日)

二宮団地は、戸建て住宅地と地域内に点在する集合住宅棟で形成する団地です。団地の中央にはスーパーなどが集積し、地域内には学校もありつつ、竹林を有する里山が隣接しています。

10月6日(土曜日)、二宮団地に隣接する里山散策イベントを開催しました。二宮団地の暮らしの一端を味わってみるイベントです。
昨年に続いて2 回目となった今回は対象者を大人にも広げたところ、昨年を上回る申込みがあり、午前は10人、午後8人、計18人のご参加となりました。多くが団地外からの来訪でしたが、団地や団地近隣にご縁のある方々も。

 
 

散策のともは宇都宮さん作成のリーフレット「ようこそ二宮団地〜小田原小竹 里山探索へ!」、倉田先生作成の「二宮団地〜小田原小竹 里山探索ガイド」が、さらに子どもたちには「竹林散歩de Bingo!」です。

 まずは簡単に自己紹介をして、倉田先生の解説を聞きながらいざ探索へ。スタートは団地の縁を歩くルートですが、早速、多くの参加者が初めましての枸杞の花に遭遇。葛の葉の陰から葡萄に似たエビヅルの実をみんなでその甘酸っぱさを味わったり、大きなカマキリやバッタに驚いたり、野生の栗を拾いながら里山へ。倉田先生の話は観察だけでなく、生き物たちの生存のための工夫や外来種が単純に悪者と言えるのか、といった投げかけ、生物への私たち人間の関わりにも広がり、参加者はお話に引き込まれて観察モードも高まりました。子どもたちのBingoシートもどんどん埋まっていきます。

 

ルート上での最も標高の高いポイントで二宮団地と海が一体となった眺望を楽しんだ後は山道を通って竹林へ。竹林では日本竹林ファンクラブ宮下さんによる竹伐採の実演ののち、竹を切ったり竹ひごをやたら編みにした作業タイム。雨上がりのしっとりした竹林の中で、竹の感触を楽しみました。里山の環境保全には適度な伐採などの手入れは欠かせず、宮下さんや宇都宮さんは仲間と共に活動を続けているのだそう。団地住民もそうでない人も参加できるとのこと。

帰り道は最近改修された小田原市橘団地を通るルート。ラボメンバーの鈴木章子さんのよるカラーデザインでモダンながらも落ち着きのある住戸棟を見ながら二宮団地へ戻りました。
参加者からは、先生による解説で自然への理解が深まった、身近な自然を楽しめた、といった感想がありました。倉田先生の研究室の学生2名も自然観察や竹細工作りのサポートに大活躍でした。

散策前後には同時開催されていた「丘の上の団地展」(※)を鑑賞。団地ならではの暮らしの機能がぎゅっと詰まった住戸、その空間に展示される作家たちの作品も楽しみました。

※9/20〜10/20の10:00〜16:00、入場無料、完全予約制