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【ライフデザインラボ通信45号】(令和6年12月号)寄付でつなぐもの

こんにちは!ライフデザインラボ所長の船本由佳です。
月に一回のメールマガジン『ライフデザインラボ通信』でラボの活動情報をお届けします。

寄付月間のコア企画を神奈川県住宅供給公社の1階で行いました。
12月14日15日の2日間、ライフデザインラボのメンバーが出展する10ブースからなる「ラボマルシェ」をはじめ、7つのプログラムを実施しました。

今回はラボマルシェの売り上げの一部を被災地である能登に寄付をすることにしていて、総額3万円を超す寄付を集めることができました。寄付金は能登町と輪島市に送ります。

イベントの最後に、能登のことを考えるきっかけにしてほしいと「もっと能登のことトーク」を行いました。
今年能登に行った防災士のsumiさんと日本補助犬情報センターの橋爪智子さんが、みてきたこと聞いてきたことを話しました。盲導犬と一緒に被災し、避難所で過ごした盲導犬ユーザーさんの話に聞きに行った橋爪さんからは、勾配が変化したり、壊れたものが落ちていていつもの道が通れないことが犬も人も不安になることなど慣れない避難先でのとまどいについて紹介がありました。

「顔が見える相手に継続的な寄付をしたい」と考えたsumiさんはこの半年、被災地のいろんな人に連絡をとり試行錯誤しました。
子育て中の人を応援したいと被災地で頑張るケーキ屋さんに支援を考えましたが「気持ちはありがたいけれど目の前のことで精一杯なので今は難しい」と断られてしまいます。寄付というのは、受け取り先にも「受け取る気持ち」が必要になるのですね。心や時間の余裕やタイミングなどがないとうまくいきません。
そんな中出会ったのが「寄付は受付られないけれど、商品を買うことで私たちの仕事を応援してほしい」という輪島のパン屋さんでした。しかもそのパン屋さんは、創業3年未満の若い洋菓子屋さんたちと「輪島の小さなお菓子屋さんプロジェクト」を立ち上げ、それぞれのお店の焼き菓子で詰めあわせを作って全国に販売する計画を始めたというのです。仮店舗で営業を始めたけれどお客さんがなかなか戻ってこない、とか、お菓子屋をたたんで収入が確実なパートに出ようか、などと悩んでいるお菓子屋さんがあるそうです。

それが、今回販売したお菓子の詰め合わせセットです。4つの店舗からのお菓子をまとめて送ってもらいました。お菓子を作る仕事が好きで誇りを持って続けていきたい、能登で頑張って作ったお菓子を横浜で食べてくれるのが嬉しいというお手紙もいただきました。

マルシェの売り上げや募金箱への募金により、お菓子を買う資金以外に2日間で3万円ほどの募金が集まりました。この募金は被災地の行政(能登町・輪島市)に送金します。これもお金の送り先がどこがいいのか、被災地や支援者に聞いてみて決めました。

変わって、NPO法人Sharing Caring Cultureの三坂さんは自団体のイベントとしてオーストラリアへの視察報告会を行いました。多民族でのまちづくりを肯定的にとらえ、各コミュニティを尊重しながらの施策を進めているオーストラリアについての話は、多様性を考えてきたラボのこれまでの学びの先にある未来を感じさせる報告でした。
そんな三坂さん、羽田空港でなんと「寄附の自販機」を見かけたということで、今回のオーストラリア報告会の参加費(寄付金)はその寄附の自販機から能登被災地への寄付を行うことに決めたとか。
土曜朝のウッチーのチャリティランの参加者の方が、マリンFMのラジオ番組で三坂さんが語るオーストラリアの話を聞いて、日曜日の報告会に参加してくださるなど、それぞれバラバラの企画のはずなのに、全体でチームのまとまりがでてきていて嬉しい2日間でした。

能登の支援のことも、多様性のことも、寄付自体のことも、複合的に伝えられたと思います。

この寄付月間イベント、期間中に参加団体が実施する寄付活動を関連イベントとしています。1月16日にはヨガインストラクターの美帆さんによるオンラインチャリティヨガがあります。ヨガをした後、集めた参加費の寄付先を皆で考えるという健康にも社会貢献にもなる体験ができますので、ぜひご参加ください。2月28日には振り返りイベントとしてメタバースというインターネット上の仮想空間で報告会を行う予定です。

ラボのメルマガは毎月第3金曜日にお送りしています。
月に1回のライフデザインラボの活動報告、ぜひ読んでください。

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 市民ライターまゆみの取材ノート
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みなさんは、年賀状のやり取りをされていますか。わたしは、子どもが生まれてから、親戚の方々へは成長のご報告もかねて写真をつけてお送りするようになりました。親しい間柄の相手には近頃はLINEで挨拶のみ交わしています。年始のご挨拶1つとっても、表現の仕方はさまざま。郵便はがきのほか、売上の一部がNGO団体に寄付されるポストカードや、カフェで使えるクーポン付のグリーティングカードなども目にします。
12月は寄付月間ということで、今年も、ライフデザインラボは、寄付月間2024@日本大通実行委員会の一員として賛同企画を行っています。直接、寄付をしてくださいと呼びかけるのではく「寄付ってなんだろう?」と考えるきっかけを与え、寄付の大切さを伝える活動です。14日と15日に開催したメインイベント前には、臨時号のメールマガジンを発行しました。みなさんのもとにも届きましたでしょうか。
今回、ラボマルシェのお知らせをするために、ライフデザインラボのアカウントのSNSの運営は広報を本業にされている一色あずささんを中心にマルシェに出展するメンバーが担いました。マルシェの出展情報が集約されているちらしの作成は、中川ちあきさん。報告会などを含んだメインイベント全体のちらし作成は、ソーイング防災士のsumiさん。わたしは、ラボのウェブサイトへの記載を担当しました。
研究員メンバーそれぞれがいろいろな媒体を通して、伝えたいメッセージをかみ砕き、読んでくださる方や目に留めてくださる方を思いながら、心を込めて表現し発信しました。
わたしは、寄付月間の活動を通して、改めてライフデザインラボの3つの軸である「居場所」「つながりづくり」「発信」をしみじみと感じました。
担当はほんだまゆみでした!