目次 非表示
概要
【日時】2021年6月日16(水)10〜12時
【講師】柴崎 久美子さん
広告制作歴14年。2015年よりMARUKUデザイン主宰。初心者向けのプロダクト開発とPR導線構築からビジュアル開発までをサポート。認知と集客UP。「本質を輝かせるビジュアルコミュニケーション」が使命。ソーシャル活動として『大倉山おへそ』のロゴデザインやビジュアルディレクションに携わる。福島出身、横浜在住。2児の母。
【参加費】1,000円
【開催方法】オンライン開催(Zoom利用)
【参加人数】約20名(後日録画視聴を含む)
【協力】神奈川県住宅供給公社
【助成】パルシステム市民活動助成補助金・よこはまふれあい助成金
講座レポート
テーマは「SNS時代に必須のアイキャッチデザイン」
SNS時代に急速に存在感を増し、必須スキルとなった「アイキャッチデザイン」ですが、すでに活用していて「もっと効果的に活用していきたい!」という方もいれば、「そろそろ作ってみたいけど・・・」あるいは「作ったものの、いまいちパッとしないなぁ」「自分にはセンスがないからなぁ・・・」など、戸惑いを感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、第2回はこの気になる「アイキャッチデザイン」をテーマに講座を開催!
デザインにセンスはそれほど大事ではない…!?
「デザインにセンスはそれほど大事ではない。」という講師の柴崎さん。ノンデザイナー(デザインを職としていない人)にとっても、わかりやすく、実践しやすく、「目に留まるアイキャッチ画像」をデザインするための思考、そしてコツについてお話いただきました。
柴崎さんは、大手食品メーカーの商業広告から、途上国支援をするNPOのアプリ、地域の子育てガイドやフリーペーパーの作成まで、幅広く活躍するグラフィックデザイナー。「伝えたいことが伝わると、会いたい人に会え、その人の人生を豊かにし、世の中を支えていくことができる」と語ります。
上品でやわらかい雰囲気ながら、内容はシャープで、痒いところに手が届く丁寧さ。受け取りやすい!!そして、「こんなに大盤振る舞いしていいんですか?」というくらいの濃いお話でした。
当日は、コミュニティ支援活動をされている方、コーチやFPなどフリーランスの方、地域の居場所づくりをされている方、デザイナーの方、ライフデザインラボの広報チームなど、さまざまな分野から20名近くの方にご参加いただきました。
『Canva』というフリーソフトの使い勝手の良さ
この日はCanva(キャンバ)というソフト/アプリケーションをつかっての講座。
Canvaの良さは、無料(一部有料)で使えて、画像加工が簡単、デザインタイプ・テンプレート・素材が豊富なこと。
本来は難しい「文字位置」や「バランス」などに悩むことなく、既存のテンプレートを打ち直すだけで、誰でもある程度形にできること。
だから、ノンデザイナーの初心者にも使いやすい。さらに、SNS投稿しやすく、チームで共有も可能なソフトなのだそうです。
(気になった方はお試しくださいね!)
アイキャッチが見られる時間はたった◎◎秒!
ところで、キャッチ画像が見られる時間は、どれくらいかご存じですか?なんとたったの0.3秒だそうです!
その一瞬に相手の心をつかめるか? 一枚のデザインで、0.3秒のあいだにコミュニケーションをできるか(相手との距離を縮められるか)が勝負。
そう聞くと、ちょっと腰が引けてしまいますか?
でも、そこには戦略、つまり「これらを理解して使ったら距離を縮められるよ」というルールがあるのです。
まず必要なのは「相手を理解すること」
そのアイキャッチを見る人は、どんな環境で見ているのか?何を本当は求めて見ているのか?何が安心させるのか?など想像を巡らせることで・・・「目に留まるアイキャッチとは?」のロジックがだんだんと見えてきます。
講座では、そのロジックを丁寧にお話いただきました。
目に留まるデザインをつくるために「必要な力」とは?
「そもそも、デザインはアートと違う。アートは受け手の解釈が自由だけれど、デザインは受け手の解釈を狙って作るもの」と、柴崎さん。
情報整理力、要約力、広く思いやる力、サービス心、細やかさ、大胆さ、聴く力、バランス感覚など・・・いろいろな事例を挙げながらお話いただき、「なるほど。納得!」の連続です。
知っているだけでデザインの訴求力に大きな違いがでそうなもの、すぐに実践できそうなものばかり!
他にも・・・「実践的な(デザインの)目を育てるためにできること」、「人物を上手に切り抜く方法」、「想像をかきたてる写真の使い方」、「スタイル別のデザイン」など・・・たくさんの秘策を惜しみなく伝えていただきました。
何よりも大事なのは「コンセプト」
最後にお話しいただいたのは、効果的なアイキャッチデザインをつくるうえで一番大切なのは「コンセプト」だということ。
「伝えたいメッセージは何か?」「そのメッセージには、どんな理由があるのか?」「そのために、自分(たち)は何をするのか?」というのをハッキリさせていないと、デザインに「らしさ」は宿らないし、訴求力も落ちてしまうというお話をしてくださいました。
アイキャッチデザインの「お悩み相談室」
後半は、事前に参加者の方から寄せられたアイキャッチデザイン事例とお悩みをもとに、お話いただきました。
寄せられたお悩み事例
- 文字を入れると見づらくなってしまいました。
- 色やバランスがうまくとれません。
- 目につきやすい写真や素材とは?
- フォントと品性のバランスが難しいです。
- 文字数の多くなる英語でも見やすいフォントってありますか? などなど…
ひとつひとつ柴崎さんが解説しながら、リアルタイムで修正を実演。
すると、みるみる伝わりやすいデザインへ改善されていきます。
参加した方も質問やコメントをチャットに随時書き込んでくださり、前半の講義の内容が、どんどん腹落ちしていく時間となったのではないでしょうか。
参加してくださった方々の声
- 1000円なのか信じられないくらい内容充実!
- 考え方もテクニックも両方学べて、とても充実した講座でした。Canva、すごく便利そうだったので挑戦してみます。
- 今日の資料がさすが視覚に訴えるスライドになっていて、とても素敵でした!
- 早速、今日の夜に使う資料をcanvaを使って作成してみました。 先生に実際の編集の様子もリアルタイムで見せていただけたおかげで、初めてでも苦労せず作れました。
- 現代のように、どんどん流れていく投稿の中で、いかに目にとめてもらう画面を作るかは、とても大事なことだと改めて思い知らされました。 さっそく、Canvaをダウンロードして、教わったことを思い出しながら、地元の後援のために動いてみたいと思います。ありがとうございました。
おわりに
「デザインは非言語コミュニケーションなので、つくるときの楽しんでいる気持ちが響きます。だから、まずはリラックスして、観たい未来を想像して、ワクワクするところから始めてください。」という柴崎さんのメッセージが響きました。
その言葉の通り、柴崎さんの講座には、たくさんのお役立ち情報が詰まっていながらも、2時間とは思えないくらい疲れることなく、最後まで「デザインって楽しいな」「私でもCanvaで作れそうだな」とワクワクしながら参加することができたのです。
参加者の方からも、とっても嬉しい感想をいただきました。この場の学びが、きっとあちこちで「誰かをエール」することに繋がるのだろうなと希望と喜びを感じています。
柴崎さん、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!