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【ライフデザインラボ通信31号】(令和5年10月号)「あなたのことはわからない、でもわかりたいとおもっている」

こんにちは!ライフデザインラボ所長の船本由佳です。
月に一回のメールマガジン『ライフデザインラボ通信』ではラボの活動情報をお届けします。

9月に横浜国立大学を会場に行われた「ぼうさいこくたい」は、主催者発表によると来場者数が2日間合計約16,000名と大盛況のうちに幕を閉じました。
ラボが行った「インクルーシブ社会のコミュニケーション防災」にも一般から39人、ラボメンバー12人、オンタイムでの動画視聴が10人と、のべ61人が400近いプログラムの中から私たちのテーマを選んで参加してくださいました。

会場では3団体からの事例発表の後、全員に白い紙を渡して「気づき」「このあと話したいこと」「情報提供できること」を書いてもらって全員でシェアした後、小グループに分かれて対話をしました。
外国人・言語グループや障害のある人と災害のグループ、避難所運営について語り合うグループなどに分かれて、初対面の方が大半でしたが、いろんなことを語れたと思います。

実際は参加者が実に多様で、それぞれが関心のある領域が違い、インクルーシブという限られたテーマの中でも本当にバラバラな悩みを抱えているんだと実感しました。
「知ること」からはじめようと私たちは言うのですが、「知ること」が一歩だとしたら、二歩目のほうが苦しいんですよね。
今回のワークショップに参加された皆さんはすでに「一歩目」は踏み出していて、その後の「二歩目をどうしたらいいのか」を悩んでいるというのがわかりました。

今年は関東大震災から100年。当時も、障害者や外国人やいろんな状況の人がまちにいたとおもいますが、デマに踊らされたり様々なことがあって、関東大震災の時は助け合うどころではありませんでした。
12年前の東日本大震災の時も、障がい者の逃げ遅れの率は通常の倍だったそうです。
令和のいま、災害が起きたら、たすけあうことはできるでしょうか。
いろんな人が生きていて、いろんな事情を抱えている。
極端なことを言うと、障害や国籍にかかわらず、一人一人価値観が違うので、災害時には諍いになりやすいです。
「あなたのことはわからない、でも、わかりたいと思っている」
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で先生が言う言葉なんですが、他者のことが「わかる」なんて、おこがましくて、ぜったいわからなくて、「わかりたい」と思うくらいしかできないんです。
でもわかりたいと思うことが大事なんですよね、それはしんどいことかもしれないけど、でも互いにそう思い合うことで救われるところがあるのだとおもいます。

「インクルーシブ社会でのコミュニケーション防災」登壇者
・「外国人と防災ー外国人が困っていることとは?」三坂慶子&Vidisha (NPO法人Sharing Caring Culture)
・「やさしい日本語も備えよう」丸山伊津紀(認定NPO法人地球学校)
・「補助犬同伴避難とペット同行避難〜全ての命を守るために〜」馳川ゆきの(NPO法人日本補助犬情報センター)
・クロストーク/ファシリテーション:石川澄江(防災士・ソナYellラボ)
・総合MC/動画配信:船本由佳(ライフデザインラボ所長)

前半のプレゼンテーションが動画に残っています
https://bosai-kokutai.jp/2023/W-27/

このぼうさいこくたいでの学びをスタートに今年の寄付月間では「コミュニケーションde ぼうさい〜カードゲームを通してインクルーシブな世界へ」と題したメインイベントを12月に中区で開催することに決めました。
11月の宮﨑生花店イベントは寄付月間を感じさせるイベントとしてラボも参加しますので、是非足を運んでくださいね。

ラボのメルマガは毎月第3金曜日にお送りしています。
月に1回のライフデザインラボの活動報告、ぜひ読んでください。

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ピックアップ情報
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■宮崎生花店『まちとともに ひととともに 宮崎生花店150年の軌跡をたどる写真展』へ出展します。
昨年の寄付月間でマルシェを開催させていただきました宮崎生花店が今年、創業150年を迎えました。記念イベント期間中は連日様々なお楽しみが開催されます。
ライフデザインラボは、ラボメンバー手作りのマルシェや、まちづくりの有志が集まるヘリテイジタイムスのみなさんによるまちあるきイベントを開催します。花々とともに歩む150年、お花の豊潤な潤いをぜひご堪能ください。

150年間記念のイベント
開催日時:2023年11月3日(祝金)~12日(日)火曜休 10時~18時
場所:宮崎生花店<横浜市中区元町2‐108>

ライフデザインラボのマルシェ
開催日時:2023年11月5日(日)~6日(月) 10時~17時
まちあるきイベント
開催日時:2023年11月5日(日)10:30~、13:30~(申込制・参加費無料)

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 「ラボの5年をまとめたい」15
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横浜市こども青年局の主催でグループトーク「みんなで話そう!つながろう!横浜での子育て」が行われます。対象は、赤ちゃんから高校生までを子育て中の方・子育てに関心のある方です。10月14日の南区開催を皮切りに12月15日の青葉区まで、横浜市18区全区で開催されます。少人数でのグループトークを行い、ここで話されたことは、令和7年度からの第3期横浜市子ども・子育て支援事業計画策定に活かされます。
当日は、参加者のみなさんと同じ横浜市で子育てしているママ・パパが聞き役を務めます。ライフデザインラボのメンバーからも数名が各区のファシリテーターとして参加します!
今回、アイスブレークで使用する葉っぱのカードは前回横浜市の子育てについて集められた
パブリックコメントを元に作られています。2021年には、Kosha33にあるライフデザインラボでお披露目会が行われ、葉っぱのカードを作成したり実際に使用したりするワークショップも開かれました。葉っぱのカードは「はなそう横浜での子育てワイワイ会議」のホームページからダウンロードすることができます。
子育てのリアルな本音を行政に届けるチャンスです。1人の力ではなかなか伝わらないこともみんなで話せば、何かが少しずつでも変わるかも?!実際に横浜市で子育てをしてみて「こうなったらいいな」「もっとこうしてほしい」という思いのある方は、各会場でお話ししてみませんか。ぜひ、5年ぶりに開催されるグループトークにご参加ください。
詳しくは、このメルマガの最後の活動予定にも記載しています。
担当はほんだまゆみでした!