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【ライフデザインラボ通信34号】(令和6年1月号)ほどよい人付き合いを日頃から

こんにちは!ライフデザインラボ所長の船本由佳です。
月に一回のメールマガジン『ライフデザインラボ通信』でラボの活動情報をお届けします。

2月になり、これから年度末をむかえるにあたり、各活動を振り返ったりまとめたりする作業が増えています。
2023年12月に行ったインクルーシブ避難所運営ゲーム(HUG)についても、年明けから毎週のように夜、オンラインで世話人の皆で振り返り、どういう学びがあったのかをまとめているところです。

2024年の初日に石川県で大地震が起こり公設私設さまざまな避難所が開設されていく様子を目にして、日常から災害時のことについて考えておくことの大切さを実感しました。
「外国人や障害のある人と一緒に避難所運営ゲームをする」とイベントのことを話すと「参加してみたい!」という声が多く寄せられましたが、イベント会場の定員には限りがあるため、大きく参加者を募集することができませんでした。
そこで参加者以外にもイベント後の報告をすることを前提にもともとしっかりと記録をつけていました。そんななか石川の震災がありましたので、このHUGの体験から得た学びを、早く多くの方に伝えたいという気持ちが大きくなりました。

英語での情報の張り出しという、外国人ならではの視点にいち早く気づいて役割を担ったインド出身のビディシャさん、また、視覚障害のある中山さんや聴覚障害のある松本さんは避難所運営の判断ができるくらい地域活動の経験が豊富なので、一緒にやっていて学ぶことの方が多く、フォローするものフォローされるものの役割が固定されることはないのだという気づきと共に、ゲームは強制的に時間と共に進んでいきます。
意外とうまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともありました。
ゲームの中で何が起きたのか、どんな人が参加してどう感じたのかという実直で読みやすい記録に加え、発見したことや掴んだコツなどのヒント集やメッセージを伝えたいとおもっています。

今回参加していただいたビディシャさん中山さん松本さんの3人は、障害の有無や文化や言語の違いを感じさせないくらいのコミュニケーションの意識もスキルが高く、高度なやりとりが可能で、避難場運営を円滑にするノウハウを共有できました。
コミュニケーションのコツさえわかっていれば、障害者も外国人も避難所運営の重要な役割を担うことができる、むしろその視点は欠かせないものなのだとわかってきました。

もちろん、災害からの復興には「緊急」「応急」「復旧」「復興」という発災後の段階的な側面があり、その段階に応じた体制を整えていくことが大切です。

石川県の地震のケースを見ても、行政からの支援「公助」が地域に届くのには数日かかります。発災直後から数日間は地域で助け合う体制「共助」が必要です。
また、災害時、日常を送るための避難所生活は長引く場合もあります。
日常を取り戻す過程の中で、多様な視点を持つ人が関わり、たがいに心地よくしていくことが大切です。
いろんな人が生きていて、いろんな事情を抱えている。
きょう助けられたじぶんが、あすは誰かを助けることになるかもしれない。
障害や国籍にかかわらず、一人一人価値観が違うことを尊重し合いながら、「災害弱者を守る」という固定された意識ではなく、「災害弱者を作らない」ためのしなやかな考え方を日常的に身につけていきたいです

振り返りの作業は地道ですが、各活動をもういちど見直し、すすめかたや価値を認識して、それを言葉にして伝えていくことに意義を感じます。
2月28日は、このインクルーシブ避難所運営ゲームを含む2023年の寄付月間の報告会をメタバース上で行う予定です。
寄付月間日本大通り実行委員会のウェブサイトでも今回の寄付月間参画企画の報告記事をアップしています。ぜひごらんください

ラボのメルマガは毎月第3金曜日にお送りしています。
月に1回のライフデザインラボの活動報告、ぜひ読んでください。

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 トピック 
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ライフデザインラボのメンバーでもあるNPOコドモトの代表上岡朋子さんが横浜駅東口のコワーキングプレイス「ヨコハマホップ」の新オーナーとなり、同じくラボメンバー波柴純子さんがコミュニティ・マネージャーとして運営に加わります。
3月1日リニューアルに向けコンセプトも一新。
「挑戦を応援するコミュニティ型コワーキングスペース」として、起業家だけでなく、副業やスキマ時間など、何かをやりたい人たちが、メンバーや専門家との対話を通して、自分のチャンスを探求する場になります。
3月中に見学・お申し込みをした方には入会金が無料となるキャンペーンも企画しています。
詳しくはヨコハマホップのウエブサイトにて、3月1日からの情報をチェックしてくださいね!
https://yokohamahop.com/

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 「ラボの5年をまとめたい」19
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2024年1月29日に「キレイな海を取り戻せ!海の環境教育ゲーム『BLUE OCEAN』体験会」が開催されました。主催は、ライフデザインラボでも消しゴムはんこ屋さんとして活動している富澤佳代さん。かよさんは、ゲームの開発元であるNPO法人湘南ビジョン研究所の認定ファシリテーターを取得しています。
BLUEOCEANは、サイコロとカードを使ったシミュレーションボードゲームで、4~5名のプレイヤーがお互いに意見を出し合い話し合いながら、進めていきます。架空の「なぎさビーチ」を舞台に、春夏秋冬と3年間を過ごしながら、協力者を集めてミッションをクリアしていき、海辺の環境を整えて、最後には海辺の国際環境認証「Blue Flag」の取得を目指すというストーリーです。ゲームを通して、海を取り巻く社会課題や環境問題に触れることができ、それを話し合いで解決に導く過程を疑似体験することができます。
子どもが生まれる前まで、伊豆や沖縄の海などでダイビングや海水浴を楽しんでいた海好きのわたしも、季節に合わせて起こるイベントや出てくるキーワードが勉強になったり、よりよくするにはどうしたらいいのか考えてみたり、ゲームの世界観に引きこまれつつ、いろいろなことを学べました。また、海で安心して遊べるのは環境を整えてくれている周りの方々の努力があってこそだと、改めて感じることもできました。
2回目の体験会が、横浜駅近くにあるヨコハマホップで2月18日に開催されます。お申込みや詳細については、このメルマガの下部に記載されています!
会員制のコワーキングスペースですが、誰でも参加可能なイベント開催時に、ぜひ、立ち寄ってみてくださいね!
担当はほんだまゆみでした!こんにちは!ライフデザインラボ所長の船本由佳です。 月に一回のメールマガジン『ライフデザインラボ通信』でラボの活動情報をお届けします。 2月になり、これから年度末をむかえるにあたり、各活動を振り返ったりまとめたりする作業が増えています。 2023年12月に行ったインクルーシブ避難所運営ゲーム(HUG)についても、年明けから毎週のように夜、オンラインで世話人の皆で振り返り、どういう学びがあったのかをまとめているところです。 2024年の初日に石川県で大地震が起こり公設私設さまざまな避難所が開設されていく様子を目にして、日常から災害時のことについて考えておくことの大切さを実感しました。 「外国人や障害のある人と一緒に避難所運営ゲームをする」とイベントのことを話すと「参加してみたい!」という声が多く寄せられましたが、イベント会場の定員には限りがあるため、大きく参加者を募集することができませんでした。 そこで参加者以外にもイベント後の報告をすることを前提にもともとしっかりと記録をつけていました。そんななか石川の震災がありましたので、このHUGの体験から得た学びを、早く多くの方に伝えたいという気持ちが大きくなりました。 英語での情報の張り出しという、外国人ならではの視点にいち早く気づいて役割を担ったインド出身のビディシャさん、また、視覚障害のある中山さんや聴覚障害のある松本さんは避難所運営の判断ができるくらい地域活動の経験が豊富なので、一緒にやっていて学ぶことの方が多く、フォローするものフォローされるものの役割が固定されることはないのだという気づきと共に、ゲームは強制的に時間と共に進んでいきます。 意外とうまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともありました。 ゲームの中で何が起きたのか、どんな人が参加してどう感じたのかという実直で読みやすい記録に加え、発見したことや掴んだコツなどのヒント集やメッセージを伝えたいとおもっています。 今回参加していただいたビディシャさん中山さん松本さんの3人は、障害の有無や文化や言語の違いを感じさせないくらいのコミュニケーションの意識もスキルが高く、高度なやりとりが可能で、避難場運営を円滑にするノウハウを共有できました。 コミュニケーションのコツさえわかっていれば、障害者も外国人も避難所運営の重要な役割を担うことができる、むしろその視点は欠かせないものなのだとわかってきました。 もちろん、災害からの復興には「緊急」「応急」「復旧」「復興」という発災後の段階的な側面があり、その段階に応じた体制を整えていくことが大切です。 石川県の地震のケースを見ても、行政からの支援「公助」が地域に届くのには数日かかります。発災直後から数日間は地域で助け合う体制「共助」が必要です。 また、災害時、日常を送るための避難所生活は長引く場合もあります。 日常を取り戻す過程の中で、多様な視点を持つ人が関わり、たがいに心地よくしていくことが大切です。 いろんな人が生きていて、いろんな事情を抱えている。 きょう助けられたじぶんが、あすは誰かを助けることになるかもしれない。 障害や国籍にかかわらず、一人一人価値観が違うことを尊重し合いながら、「災害弱者を守る」という固定された意識ではなく、「災害弱者を作らない」ためのしなやかな考え方を日常的に身につけていきたいです 振り返りの作業は地道ですが、各活動をもういちど見直し、すすめかたや価値を認識して、それを言葉にして伝えていくことに意義を感じます。 2月28日は、このインクルーシブ避難所運営ゲームを含む2023年の寄付月間の報告会をメタバース上で行う予定です。 寄付月間日本大通り実行委員会のウェブサイトでも今回の寄付月間参画企画の報告記事をアップしています。ぜひごらんください ラボのメルマガは毎月第3金曜日にお送りしています。 月に1回のライフデザインラボの活動報告、ぜひ読んでください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  トピック  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ライフデザインラボのメンバーでもあるNPOコドモトの代表上岡朋子さんが横浜駅東口のコワーキングプレイス「ヨコハマホップ」の新オーナーとなり、同じくラボメンバー波柴純子さんがコミュニティ・マネージャーとして運営に加わります。 3月1日リニューアルに向けコンセプトも一新。 「挑戦を応援するコミュニティ型コワーキングスペース」として、起業家だけでなく、副業やスキマ時間など、何かをやりたい人たちが、メンバーや専門家との対話を通して、自分のチャンスを探求する場になります。 3月中に見学・お申し込みをした方には入会金が無料となるキャンペーンも企画しています。 詳しくはヨコハマホップのウエブサイトにて、3月1日からの情報をチェックしてくださいね! https://yokohamahop.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  「ラボの5年をまとめたい」19 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2024年1月29日に「キレイな海を取り戻せ!海の環境教育ゲーム『BLUE OCEAN』体験会」が開催されました。主催は、ライフデザインラボでも消しゴムはんこ屋さんとして活動している富澤佳代さん。かよさんは、ゲームの開発元であるNPO法人湘南ビジョン研究所の認定ファシリテーターを取得しています。 BLUEOCEANは、サイコロとカードを使ったシミュレーションボードゲームで、4~5名のプレイヤーがお互いに意見を出し合い話し合いながら、進めていきます。架空の「なぎさビーチ」を舞台に、春夏秋冬と3年間を過ごしながら、協力者を集めてミッションをクリアしていき、海辺の環境を整えて、最後には海辺の国際環境認証「Blue Flag」の取得を目指すというストーリーです。ゲームを通して、海を取り巻く社会課題や環境問題に触れることができ、それを話し合いで解決に導く過程を疑似体験することができます。 子どもが生まれる前まで、伊豆や沖縄の海などでダイビングや海水浴を楽しんでいた海好きのわたしも、季節に合わせて起こるイベントや出てくるキーワードが勉強になったり、よりよくするにはどうしたらいいのか考えてみたり、ゲームの世界観に引きこまれつつ、いろいろなことを学べました。また、海で安心して遊べるのは環境を整えてくれている周りの方々の努力があってこそだと、改めて感じることもできました。 2回目の体験会が、横浜駅近くにあるヨコハマホップで2月18日に開催されます。お申込みや詳細については、このメルマガの下部に記載されています! 会員制のコワーキングスペースですが、誰でも参加可能なイベント開催時に、ぜひ、立ち寄ってみてくださいね! 担当はほんだまゆみでした!

こんにちは!ライフデザインラボ所長の船本由佳です。
2024年になりましたね。今年も月に一回のメールマガジン『ライフデザインラボ通信』でラボの活動情報をお届けします。

ライフデザインラボが居場所から始まるコミュニティづくりの実験室として2018年にKosha33の一角でスタートして6年。
神奈川県住宅供給公社のご協力のもとスペースを活用させていただき、うすれてしまったつながりを取り戻す社会実験として、子育て支援を軸としつつも多様な生き方働き方を調査しイベントなどを通じて発信をしてきました。

6年の月日が経ちいまや多様な選択肢が肯定され、コロナを経て働き方や住まいのあり方も見直される中で、住まいを選ぶ基準も堅牢な住居や便利な環境というハードだけでなく、居心地のいいコミュニティというソフト面の充実は必要不可欠なものとして認識され、暮らしの中に根付いていく段階に入ったような気がしています。
また災害対応・自助共助の視点からも、ほどよいつながりがあることが、安心して暮らすための必要要素です。

「まちに居場所をつくりたい」と活動を続けてきましたが、コロナでオンライン活動も一般的になり、本当にリアルで会いたいと思える求心力のある場所やイベントとはどんなものなのだろうと考えています。

6年目のラボの活動では、これまでのスペース・コミュニティ運営のノウハウを生かし、県内のいくつかの地域で集会所を活用するコミュニティ形成支援の事業を行うことになりそうです。本格スタートしましたらこのメルマガでも報告しますね。

そうそう、2月以降、ラボの仲間たちで横浜駅徒歩8分の場所にあるコワーキングスペース「ヨコハマホップ」の運営に関わることになりそうです。
上岡朋子さんが運営し、波柴純子さんがコミュニティマネージャーとして関わります。このメルマガの活動予定でもお知らせしていますので、気になる方はぜひイベントに参加してみてください。

また、スペースがなかったこの一年は、活動が今まで以上に見えにくくなったため、「発信」が居場所になるということも実感しています。
イベントの告知や報告という意味だけではありません。
活動の裏側にある思いや、研究員それぞれが課題とし興している様々なアクションについても見える化して、広くその価値を伝えて、役立ててもらうことにつなげていきたいと感じています。

わたしたちはライフをデザインするラボ。
ライフをデザインしたいけどうまくいかないと感じている人が、隣の人の何気ない経験から学んだり、悩める人の背中を後押しする「強くあたたかな居場所」です。
たとえ失敗したとしても、違う生き方や次のチャンスがあるということを信じられる社会をつくっていきたい。
今年はさらなる飛躍と実験ができる年になりそうです。
2024年のライフデザインラボにも是非ご期待ください!

ラボのメルマガは毎月第3金曜日にお送りしています。
月に1回のライフデザインラボの活動報告、ぜひ読んでください。

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 「ラボの5年をまとめたい」18
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今年の2月から、フロール横浜井土ヶ谷という神奈川県住宅供給公社の物件のシェアラウンジを拠点として、住民同士のコミュニティの形成や地域との交流のお手伝いをすることになりました。それに先駆けて、ラボのメンバーがプロジェクトチームを作り、昨年11月頃から準備を重ねています。
井土ヶ谷は、横浜市南区、京浜急行の駅がある街です。ライフデザインラボは中区で生まれたコミュニティですが、わたし自身、実は、生まれも育ちも横浜市南区なので、地元で活動できるこの機会をうれしく思っています。
ちょうどそんな折、横浜市が18区でそれぞれ開催している「地域づくり大学校」という市民講座のポスターを見つけ、南区の講座に参加してみることにしました。この講座では、これから地域で何かを始めようと思っている人たちが、地域について知ったり、実際に活動している人たちからヒントをもらったりして、次の行動へと繋げるために学んでいます。託児付きということもあり、わたしのような子育て世代やお仕事を引退されたシニア層の方が参加し、合意形成をとりながら一つの目標に向かってチームで話し合い動く練習などをしています。
わたしは、講座の一環で、南区で子ども食堂や子どもの居場所づくりをしている団体のイベントと、地域の多世代交流の場のボランティアスタッフもしました。どちらも、学びの深い体験になりました。
これから、講座で学んだことはもちろん、ライフデザインラボの一員として身につけてきたいろいろなノウハウを実践しながら、ゆるやかで穏やかなコミュニティづくりを楽しみたいです。
担当はほんだまゆみでした。