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【ライフデザインラボ通信39号】(令和6年7月号)楽しい人が集まるまち

こんにちは!ライフデザインラボ所長の船本由佳です。
月に一回のメールマガジン『ライフデザインラボ通信』でラボの活動情報をお届けします。

今日のメルマガでは、ラボが大事にしている活動の3つの軸について紹介します。

一つ目は「居場所」です。
家から一歩出て来られる場所。自分がいていいのだと安心していられる場所をまちにつくることに取り組んでいます。横浜市中区の日本大通りに面する神奈川県住宅供給公社の1階にあったライフデザインラボがその居場所でした。今は特定の場所にとらわれず、まちの中のいくつかの場所で実験的に居場所活動を行っています。

二つ目は「つながりづくり」です。
まちに出てきた人が次に体験するのが出会いです。できれば、なるべく普段出会わない人と出会う越境体験をしてほしいです。知らないことを知り、新しい体験をするための出会いが自然に生まれるのが理想です。

3つ目が「発信」です。
発信とは、体験を自分のものだけにしないということです。
どんな人と出会いどんな学びがあったのか、どんな気づきがあったのかを伝えるのが「発信」です。イベントの告知やリポートだけでなく、個人の心の動きなどを伝えるのでもいいです。
広く伝えるのでも身近な人にだけ伝えるのでもどちらでもいいです。
ラボでどんな体験をしたのかをそれぞれが伝えることで、情報という形で社会に還元していくことにつながるといいと思っています。

ライフデザインラボは、私船本が子育てをしていて「まちに居場所が欲しい」と思っていたことが原点にあります。
ラボを始める前「保育園落ちた日本死ね」という言葉が流行語大賞にエントリーしたころ、わたしも「子育て世代が肩身が狭くないようにして欲しい」「居場所が欲しい」と活動をしていました。ソーシャルビジネスを学ぶ講座で講師の方から言われたのが「社会に要求するだけでなく自分たちが何を提供できるのかを伝えていく姿勢が大事だ」という指摘でした。
子ども相手に毎日を過ごす必要がある子育て中の親は、自由にできる時間も少なく、基本家からあまり離れて活動できないため、社会の役に立てることが何もないと感じていました。
そんな自分たちでも社会のために役に立てるのでしょうか。

考えた結果、
生活に密着した情報を集めていること。より良い暮らしを求める人にそれを伝えることができること。
自分の子の未来のために、このまちが、社会が、より住みやすくあって欲しいと願う気持ちが人一倍強いこと。
それが子育て中の私たちが活動する強みだと分析しました。

楽しんで生きている人の周りに楽しい人が集まってきます。
そんな人材が集まることがより良いまちづくりにつながります。
私たちの活動はまちに経済的な稼ぎをもたらすのは難しいかもしれないけれど、自分たちの街に愛着を持ち、多様な人を引き寄せたり、自己肯定感が高い「楽しい人」を増やすことでまちが豊かになる。それが私たちができる貢献だというのがそのときの答えです。

ライフデザインラボでこれから力を入れていくことの一つが「関係案内所機能」です。
上の中で言うと2つ目の「つながりづくり」にあたります。
将来的には横浜を訪れた人に、場所をめぐる観光ではなくて、人と出会う関係を案内していき、まちの関係人口を増やす活動がしたいと思っています。

ラボのメルマガは毎月第3金曜日にお送りしています。
月に1回のライフデザインラボの活動報告、ぜひ読んでください。

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 市民ライターまゆみの取材ノート
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1月頃からこちらのメルマガでも触れてきたフロール横浜井土ヶ谷への滞在。最初の居住者の方のお引越しから半年、いよいよ満室となったそうです。わたしたちライフデザインラボの研究員が「いどばたスタッフ」と名乗り、建物1階にあるシェアラウンジを通して居住者のみなさんとのゆるやかなコミュニティを形成することで、いざというときに助け合える顔の見える関係性を築くという役割を担っています。毎月、発行している「いどばた通信」も5号6号と継続しています。フロール横浜井土ヶ谷では、「いどばた通信」を全戸に配布しているほか、掲示板にポスターを貼ったり、LINEのオープンチャットを使ったりして、居住者のみなさんに向けて情報発信をしています。
いどばたスタッフには“本のとまり木”という活動をしている石井裕子さん、“ソーイング防災士”のsumiさんもいて、貸し借りもできる本棚を設置したり、ミシンを出してもくもく手作業する日があったり…。ラボを彷彿とさせるコミュニティのタネが芽吹き始め、少しずつ、毎月開催している交流会に顔を見せてくださる方やわたしたちの滞在時間を目指して訪問してくださる方がちらほら現れています。わたしが地域の街づくり講座で知り合った介護福祉士でもあり、ヨガの講師をされている小田さやかさんもラボの研究員としていどばたスタッフに加わってくれました。
この頃は、ようやく自治会との繋がりも動き始め、顔の見える関係者が増えつつあります。まだまだ楽しみなこちらの活動も、引き続き、メルマガを通してご報告していきますね。
担当はほんだまゆみでした!